警鐘

銀座の某高級クラブの売掛金のトラブル事情

売上を求める上級ホステスにとって売掛は1つ悩みの種。
景気が大きく左右される銀座においてイザ何かあったときにしっかりとお客様に期日までに支払ってもらえるだろうか・・・不安要素も多々あります。
リスクを取り成功を掴み取る。こういった名言に踊らされ被害を被らないようしっかりとした人材観察眼を養い売掛を承諾して良い相手かどうかを見極めなければなりません。

世界的に景気が良くなったと感じているサラリーマンもいれば全く景気の良さを感じられないというサラリーマンもいます。さあ実際日本の景気はいったいどうなっているのでしょうか?現実は決して好景気とは言えません。
しかし景気の良い会社も日本全体の数パーセント存在しています。

こういった景気の良い会社に勤めているお客様から「これからの飲食代を売掛扱いにしたい」と言われたら貴女ならどうするでしょうか?
長い人間関係が既に出来上がって信用できるのなら貴女は迷わず売掛を承諾するかもしれません。

売掛金とは

売掛金とは、帳簿上では売上金となっているものの未集金とされた扱いとされたもので通常1ヶ月毎~2ヶ月毎に請求し、それに対して相手先(お客様・勤め先会社)が支払いをする仕組みです。売掛金が発生した時点で貴女が売上債権者となりお客様は債務者となります。
ナイトワーク業界では債権者がお店となり実際は貴女が債務者となります。
なぜならお客様が支払わない場合貴女がお店に支払うものだからです。

ホステスがお金を貸す側となりお客様は借りる側となります。
しかしお店に正式に支払うのは担当ホステスとなります。
この際お店は関与するものの一切の責任は貴女が負うことになるからです。
従ってお客様が売掛金を支払わなければ貴女のお給料から相殺されることとなります。
貴女が何らかの事情により売上を上げなければ成績を維持できないというのなら売掛によって売上という成績(現金は入っていないが当日の売上として計算される)をつくることができるでしょう。
しかししっかりと信用できるお客様からの売掛を承諾しなければ後で大きなしっぺ返しをくらうこととなるでしょう。

売掛でお客様の来店回数は増えるのか

来店回数が増えた 68%
来店回数は変わらない 17%
来店回数が減った 6%
わからない 9%

売掛を承諾することでお客様の来店回数が増え自身の成績が向上する傾向のようです。しかし溜まりに溜まった売掛金が期日までに支払わなければ貴女の給料はひとたまりもないばかりか逆にそれ以上に貴女がお店にお金を支払わなければならない場合もあるのです。

それまでやる気に満ち溢れ成績が右肩上がりのホステスさんがある日を境にやる気を失い違った意味でホステスを卒業しました。
では何が原因だったのか。

売掛の失敗要因

お客様の素性がよくわからないのに承諾してしまった。 48%
・名刺さえも貰っていなかった
・ルックスだけで判断してしまった
・人間関係が浅かった・連絡先もよくわかっていなかった
会社がしっかりしているか調査もなしに承諾してしまった 21%・会社の業績がわからなかった・会社の所在地がわからなかった・会社の連絡先がわからなかった
・会社が実在するのかを確かめていなかった
・会社に在籍しているか確認していなかった
 お友達の紹介なので安心しきっていたため承諾してしまった 12%・良いお客様だと聞かされていた・羽振りの良いお客様だと聞かされていた・銀座中のクラブ業界では定評のある方だと聞かされていた 有名人だったので承諾してしまった 7%
・有名なスポーツ選手だった
・有名な芸能人だった・有名な著名人だった
・銀座では有名な起業人だった 根拠もなく承諾してしまった 12%・財布の中にいつも帯び付きの万券(死語)が入っていたので問題ないと思っていた
・「今日たまたま持ち合わせがなくて」の言葉を信用してしまった
・紳士的な方だったので大丈夫だと思っていた・私のことを好きなので全く問題ないと思っていた
・有名な高級時計を身につけていたので安心してしまった
・売掛を承諾しなければ指名替えされると思いやむを得ず承諾した

売掛で失敗した主な原因をリサーチした中でほぼ共通した点は明白です。それはしっかりとした情報を収集せずに簡単に承諾してしまったという点です。売掛は貴女の自己責任扱いとされ回収するのには困難を極めます。確かな情報を元に正確な判断をし貴女の銀座ライフを楽しんでいただければと思います。

売掛のメリット

定期的に来店を見込めるようになり安定した成績を確保できるようになった
 お客様が会社ぐるみで来店されるようになり来客の幅が大きく広がった お客様と私の二人三脚の絆のようなものが出来上がり仕事に深みが生まれた お客様の会社の経理と仲良くなって情報交換できるようになった お客様の社長秘書とお友達になり何かと私のことを応援してくれるようになった 身内のような存在になれたこと お互い信用し合える関係になれた ※その他掲載できないこと多数

決してデメリットばかりではない売掛。

多くのメリットがあるようです。

しかしメリットを享受するためにも貴女がまず最初にしなければならないことは情報収集です。見た目だけで判断してしまってはトラブルになる場合もあるということを知る必要があるでしょう。

売掛お承諾は慎重に

銀座の高級クラブに来店しているお客様だとしても、売掛の承諾は安易にOKせず、慎重にしなくてはならない。

想像してみてください。

貴女がお財布からお金を出して10万円をお客様に貸す姿を。
笑顔で何も考えもせずに貸すことは出来ますか?

「返済日は?」

「本当に返してくれるの?」

「どうしよぅ・・・この10万円を貸したらちょっときついな・・・」

「この人に貸して本当に大丈夫?」
と、内心警戒し穏やかではいられないのではないでしょうか?

それなのになぜ売掛の場合は警戒心を作動させず安易に承諾させてしまうのでしょうか。それはさまざまな安心と思えるような背景があるからです。 

・銀座だから特に問題ないよね・・・
・お店の社長やスタッフが証人なのだから大丈夫だよね・・・・とりあえず今私の財布からお金がなくならないし・・・・売掛は貸借じゃないから平気よね・・・
・イザとなればお店がなんとかしてくれるよね・・・
・経済的に豊かなお客様がまさか不履行なんてことはないよね・・・
・お店の人たちからも評判の良いお客様だし・・・・みんな連絡先を知っているし・・・・私とはマメに連絡をしているし・・・・売掛の支払いサイドが1~2ヶ月毎だから余裕だし・・・

こういった背景が売掛の承諾に対する判断を曇らせてしまいます。
そしてよくありがちな失敗例が

お酒も入っているお店終了間際でのお会計時になって突然売掛の話になり周囲の目もありなんとなく気まずい雰囲気が漂うのが嫌で承諾してしまった。

上記のこういうきっかけが売掛をスタートすることにつながる例もあります。

売掛のトラブルには大きく分けると以下になります。

・会社の業績悪化に伴い支払いが遅れる
・倒産により支払いそのものが消滅する

・故意で確信的な犯行

・色恋のもつれが原因で支払いが遅れるまたは消滅する

上記のこういったことを未然に防ぐためにも成績を上げたくても闇雲にムリに売掛をしないのが一番です。特に突発性の売掛のお願いには絶対に耳を貸さないでください。
こういった場合は必ず、

「君は係りなんだから売掛は当然だよ」

「今回だけだから安心してください」
「明日にでもすぐ入金できます」

「僕を信用できませんか」
「名刺をおいていきますので」
など迫ってくる場合が多いと聞きます。
誠実な方が急に売掛をお願いしてくることはほとんどあり得ません。
もちろん全ての方が不誠実だと言うわけではありませんが不安を抱えて仕事をするのではなく健全な仕事をしていただくためにも無知な自己判断は危険です。

油断はNG

油断はNG!私は絶対大丈夫!と思っていませんか?

一度売掛の飲食代金が支払われると
無銭飲食で訴えることはほぼ不可能になります。
要は刑事事件に発展させることはほぼ不可能となります。

そういった状況以前の問題でほとんどの売掛のトラブルは相手先の居場所がわからなくなってしまったり連絡先にかけてもつながらなくなってしまうとのことだそうです。
大手企業の場合はこういったトラブルはほとんど報告にあがってきてはいません。
ほとんどの売掛トラブルは良く知らない起業がほとんどだそうです。

そこでそういった場合の判断方法として下記に記された項目をご覧ください。

所在地どこに住んでいるのか自宅の住所を把握された方が良い。※ただし聞きにくいのであれば会社住所を信頼する必要がある。 
電話番号 電話番号はほぼアテにならない場合が多いと聞いています。
都合が悪くなると電話に出なかったり無視をすることが容易であることから。
名刺会社のWEBサイトをしっかりと電話で確認したり本人が在籍をしているのかも確認。ランチと称して訪問もアリだと思います。
出社しているのかをしっかり確認。 
来店実績過去現金やカードで支払っていたのが売掛扱いに変更する場合はほぼ要注意。
※ただし係りの引継ぎやお店での売掛支払い実績がある場合は特に問題はないと思われる。 

信頼関係を確認

日頃からその対象のお客様との信頼関係の度合いは見定めておく必要があります。

一般的には売掛は契約書(賃借契約書)を交わすことはありません。
お店とお客様との信用等もありますが実際は信用貸しと同等です。

相手を単に信用して貸すことと同様です。
10万円、20万円ならまだ良いかもしれません。

しかし100万円、200万円ともなると事情は違ってくるのではないでしょうか。
イザ、トラブルが起こっても自己責任扱いとなり回収不能となれば担当ホステスが期日迄にお店に支払わなければなりません。売掛はしっかりとした情報が入手できなければ承諾しないことがリスクを回避する唯一の方法です。

※もちろんどんなに安心できると判断し承諾しても倒産や死亡により消滅する場合もありますが。

当然、承諾しなければ貴女からそのお客様が離れてしまうようであれば所詮そのようなお客様であったと潔い判断を下すことも大切です。

気づいたときは既に遅い場合もあります。
解決が難しいにせよ、被害を最小限に抑えるという考え方も必要です。

不確定要素があれば承諾はしない

売掛そのものが全ていけないわけではありません。不確定要素の多いお客様に売掛を許してしまうことがいけないのです。

銀座エージェントにお問合せをいただく経験豊富なホステスさんの中に売掛問題で悩んでいる方もいます。この中でまだ解決できる可能性のあるものと、残念ながら既に手遅れだと判断されるものにわかれます。
ほとんどの方が解決困難とされるような状態になってからの相談が大半のようです。しかしなぜ手遅れになるまで何らかの対策を練らずにそのままにしておいたのでしょうか?これらの解決困難となり手遅れになった理由にはある共通点があります。


その共通点は今後少しずつ解説してゆきたいと思います。

お店は売上を向上させる為によりお客様が来店しやすいよう取り組んでいます。


もちろん売掛もその方法の1つです。
その売掛はとても安全なものとリスキーなものに分けられています。
これらの売掛を承諾する多くの判断基準の中の1つに、
「たぶんだいじょうぶだろう」
これは最も危険な判断基準です。


経験が浅いホステスさんはお店のスタッフのアドバイスをそのまま鵜呑みにしてしまい結果さんざんなものとなることも。

スタッフに知識がなければ判断を誤ってしまうことがあります。
是非専門知識のある銀座エージェントへお早めにご相談下さい。

思いこみで承諾しない

どうして「このお客様はしっかり払ってくれるだろう」と思ったのですか?

まず冷静になって考えてみてください。
なぜ期日通りにしっかりと支払わない人が後日しっかり払ってくれるだろうと結論づけることができるのでしょうか?
証拠はあるのでしょうか?
約束って言ったってたかだか口約束をなぜ信用できるのでしょうか?
売掛金回収で失敗した大半の人はお客様のごもっともないい訳(理由)に呑まれてしまっています。ではなぜ呑まれるのでしょうか?
その多くの理由の大半が・・・

今、支払い(請求)を迫ればお客様と仲違いしてしまい今後足を運んでくれないだろう・・・そうなれば本末転倒だ。

というものが挙げられます。

「僕のことを信用できないのかい?」
そもそも約束を破る相手を信用できるはずがありません。


仮に昨年年間1000万前後の支払い実績があったとして、もし今月70万円の支払いが滞っているならば逆に危険信号と判断できます。
お客様からすればたかが飲食代金or交際交友の類の遊びの一環のお金かもしれませんが、貴女にとっては生活費そのものになります。
重みの次元が違うのです。
このお客様は特別だという判断をし、私に限ってはそんなことは絶対にないという保証はありません。
損害をできるだけ少なくできるよう早期に対策を練ることをお奨めします。

金銭を伴ったトラブルはスピードが肝心です。

貴女のお給料は尊い

貴女のお給料とお客様の飲食代は比較にならないほど重みが違うはずです。

高額の給料を維持する為にはある一定の成績をおさめなければなりません。
お客様に高額な飲食代を支払うお金がなくても、売掛(後日に支払い)を承諾することで貴女は売上をつくることができます。
しかし同時にそれは貴女がハイリスクな債権を手にした場合もあるのです。
確実なお客様の売掛は貴女にとって多くの実りを与えるかもしれません。
しかしそうでなければ・・・社会勉強と言えば綺麗に聞こえますが実際は内心穏やかではいられません。

貴女の財産は貴女自身が守らなければなりません。

「このお客様なら売掛でも問題ないでしょ?」
と思うその考えはどこから来るものですか?
そのお客様の支払い能力がどのようなものなのかをしっかりと情報収集をするべきです。

絶対に「いいですよ!」の即答返事をしてはなりません。
そして、悲しいことですがビジネスで好調だったお客様がある日を境にビジネスで不調になるお客様もいることを忘れてはなりません。
最初が良くても時間が経過することで不安材料を抱えたランクダウンしたお客様に変貌することも多いということを忘れてはなりません。

お客様の
言動
1)お客様と係りの関係性の立場について念を押すように貴女にクギをさしてきませんか?
2)普段の会話の中で貴女に対して激昂してくることはありませんか?
3)神経質ですか?

※その他にも重要な20のチェック項目があります。
お客様の
お酒を飲むペース 
1)お酒を飲む量が多いですか?

※その他にも重要な13のチェック項目があります。
お客様の会社・業績1)会社の業績は知っていますか?
2)お客様の仕事を知っていますか?
3)会社は拡大傾向ですか?それとも縮小傾向ですか?4)個人経営ですか?
5)部下の存在は把握していますか?

※その他にも重要な31のチェック項目があります。
お客様の
支払い状況
1)支払い期日に遅れたことはありますか?
2)来店したときは毎回売掛ですか?

※その他にも重要な10のチェック項目があります。
お客様の
所在地・情報
1)会社の住所は把握していますか?
2)自宅は把握していますか?
3)会社に貴女自身が実際に挨拶に行ったことはありますか?
4)会社の電話番号は知っていますか?
5)会社の電話は繋がりますか?
6)会社の秘書課及び総務課及び経理等の請求書担当スタッフを把握していますか?

※その他にも重要な9のチェック項目があります。
お客様の
生活リズム 
1)生活リズムは不規則ですか?
2)会社にいないことが多いですか?
3)ゴルフはしていますか?
4)しっかりと働いていますか?
5)電話はいつ繋がりますか?

※その他にも重要な45のチェック項目があります。
お客様の
一緒に来店する人の有無
1)一緒に来るお客様はいますか?
2)一緒に来るお客様の連絡先は知っていますか?
3)一緒に来るお客様の名刺はいただいていますか?

※その他にも重要な14のチェック項目があります。

大切なお客様を疑うことは悲しいことです

だからこそ貴女がしっかりとした目を養うことが大切になります。
なぜなら判断できることで疑うことが必要なくなるからです。

お客様と健全で、楽しい接客のときをすごせるよう、貴女自身が成長しなければなりません。

見極めが難しい場合がある

お店の担当スタッフが「このお客様は大丈夫だよ」と言ってはいてもどうしてそう言い切れますか?

貴女がお客様の売掛を承諾している時点でパワーバランスはお客様有利となります。


お金を支払う側が立場的に有利となります。
貴女はその見返りとして今のお給料を維持するための成績を手にしますが同時にリスクを手にします。それはときにハイリスクとなります。
売掛を承諾されたお客様は支払いを怠ればもちろん貴女のお給料から差っ引かれることを重々承知です。なのにこれを怠るのですから確信的な意味合いがあります。


パワーバランスは当に崩れ去り貴女は不利な立場へとなります。
なにせ、お客様は貴女のお給料である生活の源泉となるそのものの首根っこを押さえるのですから。ですのでそもそもよほど信用が置ける人では無い限り安易に売掛を承諾してはならないのです。これはそもそも論の場合です。
ちなみに最初は誠実に対応してくれたお客様が業績などの不調により支払い能力がなくなってしまった場合はどうすればよいでしょうか。


先ずは常日頃から一ヵ月程度ごとにしっかりとそのお客様の動向や傾向等を分析することを心がけることから始めるべきです。
日々の会話や態度をよくよく観察していると必ず違和感を感じられるポイントに気がつけるはずです。これはもはやトラブルの兆候ともいえるべきものです。


ふとしたとき、些細な違和感は、トラブル後に「あ~あのとき」と気が付くことが多く決して見逃してはなりません。

銀座のクラブで実際にあった売掛金のトラブル

まえおき

銀座の高級クラブ等である程度のベテランホステスさんとして成長し始めると成績をあげることに対する意欲が高まってくるはずです。

成績は自身のお給料に反映されることになりますからいわゆる大きな収入があることで夢も膨らむはずです。

たとえば・・・

・さらにグレードの高いお部屋への引越し
・以前から気になっていたエルメスバーキン等に手が届く
・高級な空間を演出してくれる調度品や高級家具
・座り心地の良いオーダーメイド高級ソファー
・完全にプライベート無人島リゾート等への外遊旅行も
・周囲から羨望の眼差しを浴びるような高級車に乗る
・自身の美しさをさらに引き立たせるような美容整形等 


などなど・・・

挙げればキリがありませんが以前は単なる漠然とした夢だったことが全て実現可能な目的へと変貌を遂げるとき貴女の高性能な判断力はある一点において鈍るかもしれません。

その鈍る一点とは何か・・・。
自分が調子の良いときこそ
「信頼していればこそ・・・その人の発言を信じたい」というものです。

いわゆるお店から奨められたから良い内容だと思い売掛を引き受けたくなる・・・です。

気をつけてください。
これからお伝えする内容は貴女の今後を守る上で大切な知識となるに違いありません。

Mさんの涙の告白

売上を上げさせる為とはいえムリに売掛をさせるとは・・・
お店は働くホステスさんを最低限守る義務があると考えます。
お店には売掛のルールが定められています。そのお客の支払い能力が限界まで来ているのならこれ以上は売掛をさせることはできないようにそのお客をはじめ担当ホステスさんにも「これ以上の売掛はできない」等の最終結論を含めたお話をする義務があります。そして売掛回収についてのアクションを起こさねばなりません。
そういうアクションを一切起こさず、その後さらに3ヵ月間売掛をさせ続け、その間彼女のお給料から一切天引きもせずにいたお店の判断とはいったいなんでありましょう。

彼女は「お給料の天引きをお店が待ってくれた・・・」とは言っていますが。

そのお店は「貴女の自己判断」「貴女の自己責任という理由で売掛をしてもいいですよ」と売掛を継続させることをいかなる理由であれ認めました。

結果さらに約150万円の売掛金が加算され総額300万円以上の借金を彼女がお店に支払わねばならなくなりました。

ここまでの内容であればお店が正しいのでは?と思うはずでしょう。


しかし以下の内容を読めば少々話は違ってくることが理解できるはずです。

そもそもそのお客はお店のお客(店客)であり
売掛をして飲むお客だったのである。
そしてスタッフに「大丈夫」と念を押されていた。

しかし、どうしてそんな危険な客を初めて銀座で働く若き25歳の美人ホステスMちゃんに担当をさせたのか不思議でなりません。

絶対大丈夫だよ!

本当に彼女のことを大切に思っていたのなら支払い期限を過ぎても支払わないお客にさらに3ヶ月間もの売掛はさせなかっただろう・・・

売掛のお客さんの係りになることが同時にリスクをも引き受けることを承知で彼女は受諾したはずです。

しかし、どうしてそんなリスクを背負ってまでそのお客さんの係りになったのでしょう・・・

そんな彼女の気持ちが痛いほどわかります。

彼女はお客さんを欲しかったのです。

なにせ売上になりますし自分のお給料に反映されるのですから。


売掛が支払われているうちは彼女も潤いますが同時にお店も当然潤います。
しかしイザ売掛が支払われないようになれば彼女だけの責任となります。
それに加え、300万円の売掛金が残った時点で彼女のお給料から全額相殺し始めました。

これではMちゃんは生活ができなくなってしまうでしょう。
もちろん貯金は多少はあるでしょうが・・・それにしても大金です。
お店はMちゃんの人生を破壊する目的だったのかと思わせられる点として、なぜ少しずつ彼女のお給料から天引きをしてあげなかったのか・・・理解に苦しみます。

そしてなぜさらに3ヵ月間も売掛をさせることを承諾したのか。
売掛をさせ続けることでそのお客が支払ってくれるだろうと思っていたのでしょうか。

お店が本当に彼女のことを大切にしていればこんなことにはならなかったのではないでしょうか。

引き返せないところまできてしまった

彼女にも原因はある。しかしお店には責任がある

どうして・・・
売掛をさせ続けたのか・・・

それは彼女の負けず嫌いの性格もあったかもしれない。

しかしときにお店は彼女の生き急ぐ姿勢にもトキにはカツを入れ叱る立場でいるべきではないでしょうか。

それが教育というものでありマネージメントではないでしょうか。
それができないのであれば銀座未経験で素直な女性を働かせる資格はないでしょう。

新人の女性はお店の生贄(いけにえ)では決してないのです。

私達銀座エージェントは女性が一見大人である精神性を持つかに見えて内心子供のような素直で純真な特性もあることを多く確認してきました。

そういった素直な女性を成績向上を煽り引き返せなくしておいてイザという時の責任だけを負わせる見事なテクニックを悪用する店舗があることを悲しく思います。

新人からベテランへと変貌するときお客様の係りをするにあたり多くのホステスさんがやりがいを感じると言います。

そんな純粋な気持ちを利用しないでほしいと願います。

弱肉強食で食うか食われるかのこの時代で貴女がどういった職場環境であれこの競争の中にいます。
この競争の中で勝利を手にするには1人の情報だけではままならないかもしれません。

まとめ

銀座の高級クラブでおこる、売掛の種類は多岐に渡ります。
その中には私情が絡み意図的なものもあるようです。
安易な売掛は貴重なお金、時間を失い、気持ちも落ち込みます。
当ページを見て、達観し確かな選択に繋がれば幸いです。

貴女とお会いし伝える内容は、ときに厳しい内容も含むかもしれませんが、貴女に成功してもらいたい、トラブルを未然に防ぎたい!
そんな願いをこめたものであることを知っていただきたいと思っています。

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